一日の流れ

  大会はまず上昇気流が出来上がるまで通常の訓練を行います。 これは上昇気流がないと機体は浮く事ができずに、すぐに滑走路に帰って来てしまい訓練効率が上がらないためです。 そして、太陽の日差し等によって上昇気流が出始めましたら、さあいよいよ大会のスタートです。


  原田杯には時間点と距離点の2種類があり、時間点はその機体が浮いている時間の長さ、 距離点は周回コースに記載されたコースを回った回数で得点を計算します。
  選手は周回したコースの頂点3カ所、決められた目標物を写真に撮って証明とします。 それぞれの得点の増加率は、曲線状に上がっているので連続して行うと高得点になり、一発逆転も充分に有り得るのです。

  しかし大会中は風の向きが変ったり、上昇気流がなくなったり、対空警戒、高度と安全の確認、 滑走路の状況把握、上昇気流の中での高度の獲得技術、時間の把握、撮影技術等、パイロットは様々な判断を的確に処理しなければなりません。
  また、地上にいる仲間は機体の場所や高度の確認をする事でより安全に飛行する事を手伝い、 たとえ降りてきてもすぐウインチで上げる事を最優先します。
  技術や知識そしてチーム ワーク等の総合能力が試されており、これらをこなしてこそ、勝利を掴み取る事が出来るのです。